天地人研究所 株式会社
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中学〈理科〉の「積極的な移行措置」の予想――平成22年度
■ 2010(平成22)年度の具体的な措置
「積極的な移行措置」の基本方針と文部科学省の「中学校学習指導要領」第2章第4節〈理科〉をもとにすると、2010(平成22)年度には次の措置が必要になると予想されます;
- 中学1年
- 旧指導要領の中学1年での学習内容に対して、前年度と同じ追加と削除をする。
- 中学2年
- 旧指導要領の中学2年での学習内容に対して、
物理の領域で、「電力量」「熱量」「電流が電子の流れであること」「直流と交流の違い」を追加する。
化学の領域で、「酸化と還元」「化学変化にともなう熱の出入り」を追加する。
生物の領域で、「細胞」「植物細胞と動物細胞の違い」「無セキツイ動物のなかま」を追加する。――「生物の変遷と進化」までは踏みこまない。
地学の領域で、「水が大気・海・陸を循環していること」「気圧や前線と風のふき方との関連」「日本の天気の特徴」「地球規模での大気の動き」を追加する。
- 中学3年
- 旧来の通りで、追加も削除もなし。
中学2年への追加が多いのに合わせて、授業時間数も1コマふえて、週3コマから週4コマになります。
■ 2010(平成22)年度の教科書の問題点
2010(平成22)年の4月時点では、新指導要領に対応した新しい教科書はまだできていないため、生徒は旧教科書を持っています。上の(中2への)追加事項の内、旧指導要領にはなかったものが、東京書籍・啓林館・大日本図書の旧教科書に載っているか否かを調べたところ、次のようになっています。
- 東京書籍
- いずれの追加事項も〈発展〉などとして載っている
- 啓林館
- 「無セキツイ動物のなかま」はわずかしか載っていない。
その他の追加事項は〈発展〉などとして載っている
- 大日本図書
- 「無セキツイ動物のなかま」が載っていない。
その他の追加事項は〈発展〉などとして載っている
教科書に載っていない事項やわずかしか載っていない事項については、特別の手当てが必要です(欠落を補う補充資料を生徒全員に配布するなど)。啓林館と大日本図書の2種類の教科書がこれに該当します。
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