天地人研究所 株式会社
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中学〈理科〉の「積極的な移行措置」の予想――平成21年度
■ 2009(平成21)年度の具体的な措置
「積極的な移行措置」の基本方針と文部科学省の「中学校学習指導要領」第2章第4節〈理科〉をもとにすると、2009(平成21)年度には次の措置が必要になると予想されます;
- 中学1年
- 旧指導要領の中学1年での学習内容に対して、
物理の領域で、「力の大きさとばねの伸びの関係」「質量と重さの違い」「水の圧力」「浮力」を追加する。
化学の領域で、「代表的なプラスチックの性質」「質量パーセント濃度」「溶解度曲線」を追加する。――「物質の粒子モデル」はでは踏みこまない。
生物の領域で、「種子をつくらない植物のなかま」を追加する。
「力がつり合う条件」「酸とアルカリ」「中和と塩」を削除する。――この内容は中学3年時に学習するので、中学1年のこの時点で学ぶ必要ありません。
- 中学2年
- 旧来の通りで、追加も削除もなし。
- 中学3年
- 旧来の通りで、追加も削除もなし。
■ 2009(平成21)年度の教科書の問題点
2009(平成21)年の4月時点では、新指導要領に対応した新しい教科書はまだできていないため、生徒は旧教科書を持っています。上の(中1への)追加事項が、東京書籍・啓林館・大日本図書の旧教科書に載っているか否かを調べたところ、次のようになっています。
- 東京書籍
- いずれの追加事項も〈発展〉などとして載っている。
- 啓林館
- 「力の大きさとばねの伸びの関係」「質量と重さの違い」「プラスチック」が載っていない。
「水の圧力」「浮力」「質量パーセント濃度」「溶解度曲線」「種子をつくらない植物のなかま」は〈発展〉などとして載っている。
- 大日本図書
- 「質量と重さの違い」「浮力」「プラスチック」が載っていない。
「力の大きさとばねの伸びの関係」「種子をつくらない植物のなかま」は、載っているものの、内容が足らない。
「水の圧力」「質量パーセント濃度」「溶解度曲線」は〈発展〉などとして載っている。
教科書に載っていない事項については、特別の手当てが必要です(欠落を補う補充資料を生徒全員に配布するなど)。啓林館と大日本図書の2種類の教科書がこれに該当します。
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