文部科学省は、2008年(平成20年)6月13日に移行措置(学習内容や授業時間数)を告示しました。
以下では、移行措置の中学〈理科〉部分について、内容を分析し、独自の観点からわかりやすく整理します。
この移行措置は、次のような基本方針でつくられています。
この基本方針によると、〈実質的に〉新指導要領で学び始めるのが、
中学1年 …… 2009年度(平成21年度)から
中学2年 …… 2010年度(平成22年度)から
中学3年 …… 2011年度(平成23年度)から
ということになります。しかし、これでは中学3年への対応が現時点(2008年)から3年後となり、あまりに遅いので、上の基本方針に加えて、もう一つ
を継ぎ足します。
この正副2つの基本方針により、各年度に適用される指導要領の新旧別は、次のようになります。
中学1年 | 中学2年 | 中学3年 | |
---|---|---|---|
2009年度(平成21年度) | 新 (週3コマ) | 旧 (週3コマ) | ほぼ新 (週3コマ) |
2010年度(平成22年度) | 新 (週3コマ) | 新 (週4コマ) | ほぼ新 (週3コマ) |
2011年度(平成23年度) | 新 (週3コマ) | 新 (週4コマ) | 新 (週4コマ) |
( )内は授業時間数。「ほぼ新」とあるのが、基本方針2による部分。
移行措置の内容を年度ごと・学年ごとに具体的に示すと、次のようになります。
中学3年の授業時間数が年25コマ(週0.7コマ)ふえます。
中学2年の授業時間数が年35コマ(週1コマ)ふえます。
中学3年の授業時間数が年35コマ(週1コマ)ふえます。
なお、新たに追加される内容は教科書に載っていないため、補充資料が作られ、生徒全員に配布されます。