天地人研究所 株式会社
天と地とその中にすむ人 ―― 天地人 ―― あめつちひと
―― 実生活のいろいろなところに成長のきっかけがある ――
中学〈理科〉の移行措置 ―― 2010年度(平成22年度)
文部科学省が2008年(平成20年)3月28日に告示した「中学校学習指導要領」第2章第4節〈理科〉および6月13日に告示した移行措置(学習内容や授業時間数)の中学〈理科〉部分などをもとにすると、2010年度(平成22年度)の移行措置は次のようになります。
■ 中学1年 ―― 2010年度(平成22年度)の移行措置
前年と同じです。
■ 中学2年 ―― 2010年度(平成22年度)の移行措置
- 旧指導要領の中学2年での学習内容に対して、
- 物理の領域
-
【電流とその利用】で、「電力量」「熱量」「電流が電子の流れであること」「直流と交流の違い」を追加する。
削除はなし。
- 化学の領域
-
【化学変化】で、「酸化と還元」「化学変化にともなう熱の出入り」を追加する。――これらは中学3年から降りました。「化学変化にともなう熱の出入り」に関連して、カイロをつくる〈ものづくり〉も。
削除はなし。
- 生物の領域
-
【生物と細胞】で、「生物の体は細胞からできていること」「植物細胞と動物細胞のつくり」を追加する。――これらは中学3年から降りました。
【動物のなかま】で、「無セキツイ動物のなかま」を追加する。――具体的には節足動物と軟体動物で、これらをセキツイ動物と比較します。
【生物の変遷と進化】で、「いまの生物は過去の生物が変化して生じてきたこと」「生物はそれぞれが生活する環境に合った特徴をもっていること」を追加する。――進化のしくみまでは踏みこみまず、いまの生物を化石と比較して、進化を現象としてとらえます(進化の証拠や具体例)。また、生物の変遷と進化の理解を生命の尊重につなげます。
削除はなし。
- 地学の領域
-
【天気の変化】で、「水が大気・海・陸を循環していること」を追加する。
【日本の気象】で、「日本の天気の特徴と日本付近の気団」「地球の大きさや大気の厚さ」「地球規模での大気の動き」を追加する。――地球全体を展望する視点が加わります。
削除はなし。
授業時間数は、週4コマ(旧指導要領より1コマ増)です。
■ 中学3年 ―― 2010年度(平成22年度)の移行措置
前年と同じです。
■ 教科書の補充資料 ―― 2010年度(平成22年度)
2010(平成22)年4月時点では、新指導要領に対応した新しい教科書はまだできていないので、生徒は旧教科書を持っています。追加事項は旧教科書には載っていない(載っていても「発展」あつかい)ため、欠落を補充する資料が作成され、生徒全員に配布されます。
常在成長(じょうざいせいちょう) ―― いつでもどこでも成長できる